算命学の十干(じっかん)とは？性質や役割、調べ方を詳しく解説！

「自分の本質や運命をもっと深く知りたい…」そう思ったことはありませんか？
占いやスピリチュアルに興味を持つ人なら、一度は感じたことがありませんか？

算命学の「十干（じっかん）」は、生まれ持った性質や役割を読み解く大切な要素であり、自己理解を深める鍵となります。

本記事では、算命学における十干とは何か、その性質や役割を詳しく解説します。
十干にはそれぞれ異なる特徴があり、自分や他人の本質を知ることで、人間関係や人生の選択にも活かせます。

この記事を読むことで、あなたは十干の基本的な意味を理解し、自分自身や周囲の人々の性格や適性をより深く知ることができます。自己分析や対人関係の改善に役立つ知識を、ぜひ日常に取り入れてみてください！

算命学の十干とは？

「十干（じっかん）」とは、運命を読み解くための基本的な要素です。十干は、干支（えと）の前半にあたる「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類のことを指します。

これらの十干は、古代中国の「五行思想（木・火・土・金・水）」に基づき、五行 × 陰陽 の組み合わせによって成り立っています。また、算命学では、十干に特有の読み方があり、通常の訓読みとは異なる呼び方が用いられます。

十干	読み	陰陽	五行	象徴するもの
甲	こうぼく	陽	木	大樹・マイペース
乙	おつぼく	陰	木	草花・社交性
丙	へいか	陽	火	太陽・おおらか
丁	ていか	陰	火	灯火・繊細
戊	ぼど	陽	土	山・魅力的
己	きど	陰	土	田園・堅実
庚	こうきん	陽	金	鉄・行動力
辛	しんきん	陰	金	宝石・プライド
壬	じんすい	陽	水	海・知恵
癸	きすい	陰	水	雨・理論家

十干の性質と特徴

十干は、五行（木・火・土・金・水）× 陰陽 の組み合わせによって、それぞれ独自の性質や特徴を持っています。木は成長や発展、火は情熱やエネルギー、土は安定や包容力、金は強さや決断力、水は知性や柔軟性を象徴します。

また、十干の性質を知ることで、自分の長所や課題を理解し、より良い人生の選択に活かすことができます。 自分自身だけでなく、周囲の人の特性を知ることで、人間関係の改善にも役立つでしょう。

ここからは、十干ごとの性質や特徴を詳しく見ていきます。

🌳 木（甲・乙） ― 成長と発展を象徴

木は「成長」「発展」「創造性」を象徴し、強い意志や粘り強さを持つ傾向があります。

甲（こうぼく）【陽の木】の性質と特徴

• ゆっくりとまっすぐに伸びていく大樹の人は温和で一本気。
• 自分の信念を貫くが、頑固になりやすい一面も。周囲の意見を柔軟に受け入れることが成長の鍵。
• 地道に、大きな目標に向かって突き進む力がある大器晩成型。

乙（おつぼく）【陰の木】の性質と特徴

• 草花のようにしなやかで柔軟な性格。繊細で気配りができ、人との調和を大切にする温厚な社交家。
• やさしさの中に芯の強さを秘めた外柔内剛の代表。
• ゆっくりテンポ、おっとり型ですが、気長に着実に目的に向かって歩みをつづける頑張り屋。

🔥 火（丙・丁） ― 情熱とエネルギーを象徴

火は「情熱」「行動力」「エネルギー」を司り、明るく活発な性質を持ちます。

丙（へいか）【陽の火】の特徴の性質と特徴

•  太陽のように明るく、おおらかで周囲を明るくしてくれる潤滑油的な存在。
•  のんきでおおらかな性格が、人生を楽しく創造する自然体の人。
•  持ち前の明るさを保ち続ければ、人生を常にエンジョイできます。

 丁（ていか）【陰の火】の性質と特徴

•  明るく周りの人々を照らしてくれる優しくて思いやりのある人。時には熱く燃え上    がるような情熱家です。
•  ネアカで楽天家。思ったらすぐに行動に移すスピードとフットワークの軽さは最大     の魅力。
• 鋭い直感力を生かして、クリエイティブな世界で自己表現を続けるのがベスト です。

⛰ 土（戊・己） ― 安定と包容力を象徴

土は「安定」「堅実さ」「支える力」を持ち、周囲に安心感を与える性質があります。

戊（ぼど）【陽の土】の性質と特徴

• 山のようにどっしりとした安定感と存在感で、周囲から信頼される存在。
• マイペースな人ですから、頑固で変化を嫌う傾向がある。
• しかり者の現実志向型です。

己（きど）【陰の土】の性質と特徴

• 豊富な能力とパワーを持つ大地の人は、根気強く堅実です。
•  気さくな反面、頑固とも言える芯の強さも兼ね備えた自立型人間です。
•  人々を教え導き、育てる使命を持つ努力家です。

⚔ 金（庚・辛）― 決断力と強さを象徴

金は「意志の強さ」「決断力」「変革」を表し、目的に向かって突き進む力を持っています。

庚（こうきん）【陽の金】の性質と特徴

• たぐいまれな強勒さをもつ鋼鉄の人は勇敢な人です。
• 苦難の体験で鍛えられるほど能力が発揮されていく人生です。
• 正直で一本気で行動力があり前進するタイプ。内面には人間味あふれる正義感の強い人です。

辛（しんきん）【陰の金】の性質と特徴

• 宝石のように繊細で美意識が高く、ストイックに完璧を求めるタイプ。
• 非常にデリケートで直感的です。真面目で傷つきやすい人です。
• 鋭い感受性とプライドで純粋な人生をクリエイトする人です。

💧 水（壬・癸） ― 知性と柔軟性を象徴

水は「知恵」「流動性」「適応力」を表し、変化に強く、柔軟な発想を持つ特徴があります。

壬（じんすい）【陽の水】の性質と特徴

• 海のように広大な視野を持ち、冒険心豊か。
• 自由を愛し、探求心と改革精神に満ちた創造者です。
• 大きな夢を持ち、自由に動くことで才能を発揮しやすい。

癸（きすい）【陰の水】の性質と特徴

• 慈雨のように、優しさに満ちた母性愛と知恵を豊かに持った人です。
• 柔軟性に富み、学び育てる才能に恵まれています。
• 順応性が豊かで理性的で、頭で考える現実主義であり、生活の知恵も旺盛です。

十干の性質と特徴まとめ

十干は、それぞれ独自の性質とエネルギーを持ち、個人の性格や行動パターンに大きく影響を与えます。自分や周囲の人の十干を知ることで、自己理解が深まり、人間関係の改善や適職選びにも役立てることができます。十干の特性を活かし、より充実した人生を歩んでいきましょう！

十干の役割

算命学では、生年月日から「命式（めいしき）」を作成し、その人の運勢や性格を分析します。

命式には「年干・月干・日干」という３つの重要な要素があり、それぞれが人生の異なる側面を象徴しています。

特に、「日干（にっかん）」はその人の本質や運命を示す最も重要な要素とされています。ここでは、各干の役割について詳しく解説します。

年干（ねんかん）：幼少期の影響・社会運

年干は、生まれた年の干支の「天干（てんかん）」にあたる部分で、幼少期の環境や家庭の影響、社会的な運勢を表します。

年干の主な意味

• 幼少期の性格形成：生まれ育った家庭環境や親の影響を受けやすい。
• 先祖や家系の影響：祖父母や家系の流れが人生にどのように関わるかを示す。
• 社会的な立場・初期の対人関係：外の世界（社会）との関わり方を象徴する。
• 目上の人との縁：年上の人や上司、指導者との関係性がわかる。

例：年干が「甲（こうぼく）」の場合
→ 幼少期から好奇心旺盛で、挑戦することが好き。親や年上の人からの影響を受けながら、自己主張が強くなる傾向。

月干（げっかん）：中年期の運勢・仕事運

月干は、生まれた月の干支の「天干」にあたり、中年期の運勢、仕事運、社会的な成功運を表します。

月干の主な意味

• 職業・キャリアの方向性：仕事の適性や成功のカギを示す。
• 中年期（30〜50代）の運勢：人生の充実度や発展のタイミングがわかる。
• 対人関係・家庭運：仕事だけでなく、家庭や結婚生活にも影響を及ぼす。
• 親との関係：特に母親との関係を反映しやすい。

例：月干が「丁（ていか）」の場合
→ 感受性が豊かでクリエイティブな仕事に向いている。努力が実を結びやすいが、気分にムラが出やすい面も。

日干（にっかん）：自分の本質・性格（最も重要）

日干は、生まれた日の干支の「天干」にあたり、その人の本質・性格・価値観を決定づける最も重要な要素です。

日干の主な意味

• 性格や考え方の根本：その人の生まれ持った気質を示す。
• 人生全体の運勢の軸：命式の中で最も重要視される部分。
• 結婚運や配偶者との関係：特に日干と「日支（にっし）」の関係が影響を与える。
• 自己実現の方法：どのような生き方が向いているかのヒントになる。

例：日干が「庚（こうきん）」の場合
→ 強い意志を持ち、独立心が旺盛。自分の信念を貫くタイプで、困難にも負けない粘り強さがある。

十干と相性・運勢の関係

算命学では、五行の相生（そうしょう）・相剋（そうこく）の関係を使って相性を判断します。

相生（良い相性）：エネルギーを補い合い、運気が高まる関係

• 🌳木 → 🔥火（木が燃えて火を生む）
• 🔥火 → ⛰土（火が燃え尽きて灰が土になる）
• ⛰土 → ⚔金（土の中から金属が生まれる）
• ⚔金 → 💧水（金属が冷えて水を生む）
• 💧水 → 🌳木（水が木を育てる）

相剋（悪い相性）：エネルギーがぶつかり、トラブルが起こりやすい関係

• 🌳木 × ⛰土（木が根を張り土を壊す）
• ⛰土 × 💧水（土が水をせき止める）
• 💧水 × 🔥火（水が火を消す）
• 🔥火 × ⚔金（火が金を溶かす）
• ⚔金 × 🌳木（金属が木を切る）

自分の「日干」を中心に、相手の五行との関係を見て相性を判断すると良いでしょう。

十干の調べ方

算命学の十干（じっかん）は、生まれた年・月・日の干支の「天干（てんかん）」にあたる部分を指します。十干を調べるには、生年月日を干支に変換し、その天干を特定する必要があります。以下の方法で調べることができます。

生まれた年の十干（年干）を調べる

生まれた都市の西暦の下1桁で十干を判定できます。

西暦下1桁	十干（年干）
0	庚（こうきん）
1	辛（しんきん）
2	壬（じんすい）
3	癸（きすい）
4	甲（こうぼく）
5	乙（おつぼく）
6	丙（へいか）
7	丁（ていか）
8	戊（ぼど）
9	己（きど）

例：1991年生まれ
西暦1991年 → 下1桁「1」→ 十干（年干）は「辛（かのと）」

生まれた日の十干（月干、日干）を調べる

生まれた日の十干は計算が必要ですが、オンラインの計算サイトや万年暦を使うのが簡単です。下記のサイトに生年月日を入れる事で、月干、日干を調べることができます。

十干を調べるかたはこちら

まとめ：十干を知ることで人生がより豊かに

算命学における十干（じっかん）は、私たちが生まれ持った性質や運命を読み解く重要な要素です。十干は五行（木・火・土・金・水）と陰陽の組み合わせによって成り立ち、それぞれ独自のエネルギーや性格を持っています。

自分の十干を知ることで、以下のようなメリットがあります。
✔ 自己理解が深まる：自分の強みや課題を把握し、より良い生き方を選択できる。
✔ 人間関係に活かせる：相手の特性を知ることで、スムーズなコミュニケーションが可能になる。
✔ 仕事や適職のヒントになる：自身の持つエネルギーを最大限に活かせる環境を見つけやすくなる。
✔ 運勢を知り、人生設計に役立てる：十干の運気の流れを把握し、より良い未来を築く指針とできる。

また、十干は年干・月干・日干といった形で、人生の各ステージに影響を与えます。特に日干は「その人の本質」を表し、運命を読み解くうえで最も重要な要素とされています。

十干の特性を理解し、五行の相性を意識することで、人生の選択肢をより良い方向へ導くことが可能です。自分自身や周囲の人の十干を調べ、そのエネルギーを活かしながら、より豊かで充実した人生を歩んでいきましょう。